筮竹によって決まる64の運命「易(えき)占い」とは?

64卦から吉凶を占います。現在では神社のおみくじに進化し、卦の解釈が運命を左右します。

筮竹(ぜいちく)による占い

易占いは日本で見かける典型的な占い方法で
筒の中から細い竹を取り出す姿は漫画などでもよく見かけます。

この易は中国の陰陽思想に基づく占いです。
易者は50本の筮竹をランダムに取り出します。
ぜいちくはそれぞれ記号が刻まれていて
その記号によって占うので様々な形つまり卦があるのです。

こうして得られた様々な卦を八卦といい、さらに八卦を2種類ずつ組み合わせて64卦とします。
この64卦には宇宙の動き全てが表わされています。

64卦の意味は「易経」という書物にまとめられています。
それを参考にして未来を占うので、同じ卦が出ても占い師の解釈、判断力によって
異なる結果が出ることになります。

易は判断力が重要

易は、占い師の判断により大きく変わります。
易の歴史は古く紀元前12世紀にさかのぼります。
「安泰を表す」など大まかな吉凶の組み合わせであるため
占い師の解釈が求められるので、経験も1つのスキルとなるのが易占いです。

中国の歴史的偉人「孔子」も易の研究者として知られています。

日本には、553年に中国の百済から易が伝わったとされています。
その後戦国時代には戦いの吉凶を占うものとして発達、普及しました。
武田信玄や豊臣秀吉も優秀な判断力のある易学者を抱えていました。

徳川家康も関ヶ原の戦いで有名な易学者であった足利学校の校長を招いて吉凶を占いました。